塾講師が本当に生徒に伝えたいこと

志望校合格に本当に必要なことは,塾業界での常識とは異なることが多数あります。それを可能な限りお伝えします。

やっぱり,基礎が大切

こんにちは。都合により,一ヶ月ほど空いてしまいました。

書きたいことがたまっていますので,

今日からまた続けてまいります。

 

今年受験をする生徒の状況を見るにつけ,

いまさらながら,

やはり基礎学力を鍛えることが大切であることを

強く実感しました。

 

なぜかここ数年,

私が期待するレベルからすると

基礎学力不足としかいいようがない状態ながらも,

最終的には志望校に合格する事例が多かったので,

 

「この程度でいいのだろうか?」

 

と疑問を感じながら続けてきた経緯があります。

 

具体的には,

過去問分析をして対策する範囲を絞り,

その範囲に限って基本問題と応用問題に取り組んでもらい,

それ以外の単元については基本問題のみ取り組むよう指導していました。

 

中学入試の算数であれば,

割合,速さ(旅人算),平面図形の面積比

だけは必須単元として基本中の基本から徹底的に練習し,

それ以外の単元は,過去問で出題されていれば

その度合いに応じて取り組み,

出題頻度が低い単元は,思い切ってカットする

 

という要領です。

 

いや,私の受け持つ生徒の状況と志望校からすると,

それだけでも時間と準備期間が足りない!!!

いった状態です。

 

特に,私自身はすべての単元について十分な対策をして試験に臨んだので,

この「思い切ってカット」作戦はとても怖いものでした。

 

たまにしか出題されないとはいえ,

出たら配点が10点くらいはあるわけで,

それをみすみす落とすことになるわけですから。

 

かといって,薄く広く守備範囲を広げると,

基本問題もとりあえず解けるだけ

という段階で終わってしまうのです。

 

要するに,穴をつくったまま試験に臨んでしまうと,

運任せの要素が強すぎるため,

思った結果が出なかったときの後悔の度合いがものすごいのです。

 

今は,来年の受験に向けた準備を始めるところで,

そろそろ新しい担当の生徒との出会いがあると思います。

そこでは,始めから基礎力重視でいこうと,再度決意を固めたところです。