ノートへの書き方を決める ~ 守破離のすすめ
生徒がノートに記入するときに,
整然と書いていなく,誤答が多い場合には,
ノートの書き方も指示します。
私も小学生時代に教わった書き方で,
実行してもらうと今でも通用すると実証されていますので,
お知らせしています。
その方法とは,
- ページの上の記入欄に日付を入れる
- 各ページごとに,テキストのページ番号,問題番号を左端に書く
- 解答は字下げして書く(縦2列分くらい)
- 解答はページ幅の3分の2程度だけを使い,右側3分の1程度は筆算欄とする
というものです。
ページの中で目的ごとに書く範囲を決め,
ぱっと見てどこにどのレベルの情報があるかをわかりやすくするのです。
基本的なことを理解して使えるようになるまでは型にはまるようにし,
型が身についたら,細かい制限は外して,自由度を上げていきます。
そこは臨機応変に。
ちょっと大げさなタイトルをつけました。
伝統芸能の技術を継承する場面などで使われる言葉と理解していましたが,
デジタル大辞泉によると,守破離とは次のような意味です。
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
要するに,早く「離」の段階に行ってほしいからこそ,
まずは型にうまくはまり,
効果的に成長してもらうことを期待しているのです。