塾講師が本当に生徒に伝えたいこと

志望校合格に本当に必要なことは,塾業界での常識とは異なることが多数あります。それを可能な限りお伝えします。

一行問題レベルのものを確実に拾う

東京都の私立中学校入学試験の日まで

あと2日の準備期間を残すことになりました。

 

限られた時間でギリギリの合格を目指す生徒には,

「一行問題を確実に拾って,合格しよう!」

と声をかけています。

 

一行問題とは,問題文が概ね三行以内の基本問題のことです。

いわゆる,問題文が短い,易しい問題です。

多くの学校では,大問の1番か2番にくる問題です。

そして,事実上これらの問題を確実に正解することで合格を狙うことができます。

 

いわゆる超難関校を除き,

難しい問題など,解けなくても全く問題ありません。

ここはよく誤解されていることなので,

詳しくはまた別の機会に取り上げます。

実際には,一行問題レベルの問題さえ正解していれば,

確実に合格点はとれます。

 

もちろん,多くの受験生は,頭ではそのことわかっているのです。

しかし,実際に易しいと思っている問題を正解できるかどうかは別です。

易しい問題だからと高をくくるのではなく,

実際に正解を出すまで何度でも繰り返す練習が必要です。

ある意味,これを徹底させるのが個別指導の講師の役割だと考えています。

 

高度な内容をわかりやすく教えて

生徒の知的好奇心を満たすことも,確かに大切です。

 

しかし,合格するために本当に必要なことは,合格点をとることです。

当たり前すぎて,あえて言うのをためらうくらい,当たり前のことです。

難関校の試験であっても,難問を解かなくては合格しないとは限らないのです。

これらの一行問題レベルを確実に正解することなのです。

それくらい,取りこぼしはよくあることです。

 

しかも,この一行問題を確実に取ることができる学力があると,

実は応用問題にも対応できるのです。

急がば回れといいますが,学力向上にとってもこのことわざは有効です。

 

さて,明日もこれを徹底しに行ってきます。

2月1日を笑顔で迎えたいですからね。