保護者様と講師のコミュニケーションが大切
以前,目標達成のためには,
成功している状態のイメージを描き,
すでにそうなっている自分になりきるとよい,
と教わったことがあります。
同時に,
結果にコミットし,とにかく行動あるのみ
とも聞きました。
これらが本当に密接に結びつく者なのかどうかはさておき,
そのまま受け入れようとすると危険だと思っています。
もちろん,どうなりたいかを明確にイメージすることの大切さは
いうまでもありません。
まず,どこに向かうのかを決めなければ
どこにも行けないと思います。
しかし,その目標に至るまでの道のりの決め方は
「とにかく行く」
だけではまずいのではないかと思うのです。
行動しなければたどり着くことはないので,
確かに行動することそのものは必須です。
考えているだけでなにも実行しなければ
期待する未来を作り出すことはできないと思うのです。
目標の姿を明確にイメージすることと同じくらい大切なことは,
どういう道のりでたどり着くかを明確にイメージすること
だと思います。
私の仕事の範囲でいえば,
- 志望校を決め
- 中間目標を立て
- 何の教材を使い
- 一日,一週間あたりの進度を決め
- 実行を管理しながら進める
というところまで関わる必要があると思っています。
多くの場合,講師が関わる範囲は上記1~3で止まってしまい,
後は生徒側に任されてしまうことになります。
例えば,一日に1時間は取り組む必要がある状態なのに,
保護者の方の意向が強く反映して,
二日に一度しか家庭学習時間が取れないことがよくあります。
中学受験生は他にも習い事をしていたりするのです。
それ自体は受験に何も関係ないのですが,
目標達成のために割くべき時間が少なすぎるときに,
一週間の時間の使い方まで踏み込んで相談をしようとすると
拒絶されたりすることがよくあります。
こういう状態になると,やはり臨んだ結果にならないことになっていまいます。
また,第三者*1に配慮しなければならないときも,
これもまたなぜかほぼ失敗*2します。
逆に,保護者様と講師が腹を割って話せる状況を作れると,
期間があまりにも短い時を除き,
なぜか確実に結果は着いてきます。
私自身は,保護者様と直接関われないご家庭とは,
本来保護者様に言うべきことも生徒に伝え,
それでも邪魔*3をしてくるような環境であるときは
関わりを薄く*4していくようにしています。
私はもう,すべての生徒を救うことはできないので,
役に立てる相手を選び,その中で全力を尽くす
と決めて個人事業主の立場で取り組むことにしたからです。
塾の社員の立場だと,塾の上の意向を完全に無視するわけにはいかないので,
保護者様や生徒のためになることでも,
言いたいこと,言うべきこ出会っても
立場上いえないことがよくありますから。
立場上いえない話は,改めて書くことにします。